聖女じゃないと追放されたので、もふもふ従者(聖獣)とおにぎりを握る(コミック)
東端/夕日
このレビューはネタバレを含みます▼
聖女召喚で「じゃない方」認定されたニーナは、モフモフ聖獣でイケメンのキールと隣国へと脱出するべく旅をする。ニーナが召喚時に抱えていたのは炊飯器!女神の力が宿った炊飯器は神気溢れるおにぎりが作れるという、素晴らしいものだった。このおにぎりを一口食べれば、怪我は治り、瘴気に汚れた川は澄み、力は漲るという優れもの。というか、この手の物語あるあるで、ニーナこそが本物の聖女。ニーナは旅をしながら訪れた村で、浄化をして行く。聖女である事を隠しているのだが、困っている人々を救けずにはいられない、それこそが聖女の資質というものだろう。おにぎりも美味しそうだが、自炊しながら旅する彼等の食事がとっても美味しそう!なのがそそられます。具沢山のスープ。米粉のパンやクッキー。異世界のお肉やお魚を用いたお料理の数々。美味しく食べる事は生きる事なんだよね。なんて、思わずにはいられません!王命で浄化の巡礼の旅に出ている偽物の聖女はただ贅沢をしたいだけの嫌な女だったが、彼女も愛情に飢えた可哀想な女だった。2人の聖女は後に対峙するのかな。そして旅の道連れに護衛として参加したランフォスは実は王弟殿下。彼は王位継承権を放棄しようとしていたが、圧政を強いる現王家を見かねて王位に着く予感。ニーナ達の旅はどうなるの?そしてようやく意識し始めたニーナに想いを寄せるキールとの恋の行方は?!ハッピーエンドを目指して。固唾を飲んで見守りたい!
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