スウィート・ペイン・セラピー【単行本版(電子限定6P描き下ろし付)】
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スウィート・ペイン・セラピー【単行本版(電子限定6P描き下ろし付)】

冬至冬

流されない強さで愛を叫んでいけ

ネタバレ
2025年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本能の欲求に流されるわけじゃなく、自分の意思で相手を好きだと叫びたいやつ、好きです。恋の証明をしたい、そういう誠実さに胸を打たれます。
いきなり性癖語りなんですが、普段は飄々とした出で立ちで掴みどころのない人の、余裕のない切羽詰まった姿が大好きで!!!咲さんは、本作中は対泉さんのシーンが多いので、あまりそのギャップが見られることはないけれど。会社でのしごでき隙なし姿、過去回想学生時代の猫のように気まぐれで自由な姿、それらと!今現在泉さんと再会してからの、経験したことのない感情、快楽に焦り戸惑い身を委ねていく姿とのギャップ…!堪らん!可愛い!咲さん、自分の第二性のコントロールを除けば、自立しているし、どちらかと言えばスパダリ気質だと思うのですが、それを上回る世話焼きな泉さんのために身を任せているのが、とても素晴らしい。愛だなと思います。
冒頭でも言った通り、誠実な人が好きなのですが、泉さんの生真面目さが本当に素敵で泣きそうになりました。咲さんは噛んでほしい、泉さんも噛みたい、一見需要と供給が一致しているのだから何も問題なさそうに思えるこの要求を、跳ね除けられる理性の強さ。思考停止を相手にも自分にも許さない、この一種の我の強さは、過去の出来事からの学びであったとしても、貫ける覚悟と勇気は生半可なものではないと思います。泉さんは本当にかっこいい人です。こんなかっこいい泉さんと可愛い咲さんのカップリング、この世に生み出してくださったこと、感謝の念に絶えません。冬至冬先生ありがとう。
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