このレビューはネタバレを含みます▼
苦い苦いストーリーでした。なっちゃん、新、サークルのリーダー。誰かが完璧なクソ野郎ならスッキリする。ちょうど全員中くらい。たしかに新という大事な人がいるのにリーダーと関係を持ち続けるなっちゃんが1番悪いんだけど、浮気がバレた時の狼狽えるシーンを見ているとなぜか「ほらみろ、天罰だ!」「ざまあみろ」みたいな満足感はなく、ひたすらなっちゃんが気の毒に感じてしまう。リーダーも、なっちゃんに大事な人がいるとわかった瞬間「おまえ帰れ」と理性的だし。このシチュエーションなら「新かわいそう、被害者、気の毒、浮気したなっちゃんと別れて!」となるけれど、その新が予想の斜め上行くほどなっちゃんをボコボコにするし笑「え、うん、まあ新たは被害者だから、か可哀想だし??てかやりすぎでは」とこちらの「新たは可哀想な被害者」というレッテルも張れない。本当に感情の落とし所がないストーリーでした。一応仲直りして修復はしたものの、新には「なっちゃんは嘘をついて浮気をするかもしれないやつ。」というトラウマは消えないし。最後のコマまで、なんともいえない感情が喉元につかえます。あ、もちろんすごく面白いストーリーでした。喉に刺さった魚の小骨感満載のストーリー!