このレビューはネタバレを含みます▼
絵もストーリーも惹き込まれます。
ヒロインの紗梨が美人なのにかわいさもあり、滲み出る品の良さや美しさがある。これは生まれながらのもので身につけようと思ってできるものではない。そんな紗梨が九十九の前だけで見せる素の魅力が良すぎます…こんな姿見たら溺愛するし甘やかしちゃうよね…そして旦那はこんな紗梨を知らないんだもんね…
甘やかされてきた甘ちゃんお坊ちゃんな旦那は紗梨の絵に描いたようなお嬢様感が苦手で政略結婚で紗梨実家の有栖家へのコンプレックス的な感情もあるんだろうなという感じ…不倫相手の関係性も話が進み掘り下げられていくほどお互いの利害や薄っぺらさ都合の良さが際立ってる。不倫相手の一花は最初から自分の利やプライドだけが最優先だけど旦那は急に夢から醒めたように不倫相手に対してちょっと冷めつつある感じ。結局味方してくれたり寄り添って自分を甘やかしてくれる都合の良さが第一なんだろうな。というか一花の本性に気付かないのか旦那……紗梨に対してもだけどどこまでも幼くて甘ちゃんだなって思います。素の紗梨を少しでも知ったらあっさりハマりそうだし(笑)だからこそ九十九がより魅力的に見える。一花と旦那はどのみち勝手に自滅しそうな浅はかさがある… 旦那と一花が二人で紗梨を扱き下ろしていたシーンでも思ってたけど紗梨に対するコンプレックスからきてるんだろうなとしか思えなかった。何もかもが薄っぺらくて魅力がない二人。痛い目見てくれ〜!
簡単に上手くはいかない関係だと思うけど紗梨と九十九が幸せになれますように。