出来損ないΩの猫獣人、スパダリαの愛に溺れる
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出来損ないΩの猫獣人、スパダリαの愛に溺れる

斯波良久/小山田あみ

思い込みは強固

ネタバレ
2025年7月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前半ギルハザール×レオン、後半ジャスティン×ミューランのお話で、レオンは後半にもちょっとサポートキャラとして顔を出してます。
バラ売りサイトで後半まで購入してるんですが、まとめて購入するか検討中。
童話か御伽話か何かのような登場人物から一線引いた語り口で、猫獣人の考えが独特なことと説明して心情的に馴染ませるには短い事もあり、一般的な価値観で感情移入して恋愛小説のやり取りをじっくり楽しむ感じではないです。
レオンもミューランもとにかく自分がダメΩという強固な思い込みが激しく、ギルハザールは積極的に誤解を解かない、ジャスティンも大事な事を説明不足、という本当に仕事出来るんかな特権階級αらしいといえばそうかもな感じで、短編にあるまじきじれじれ具合かも。というかじれじれがメインかも?
そしてΩ2人はなかなか口説かれても口説かれても信じないので逆ヤリ逃げに近い。
もう少し心理描写をなめらかに唐突感を無くしたりして肉付けし、長くしてもいいかなという感じの、キャラや設定は膨らませがいがある魅力がある。
本当に嫌な奴が出てこないのもいい。
ただ、行動力と決断、切り捨てが早すぎるレオン、内気で頑固すぎるミューラン、猫獣人の価値観に好き嫌いは分かれそう。
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