雷帝陛下と激愛のつがい~神子の末裔は孤高の皇帝の荒ぶる愛に溺れる~【電子書籍限定版】
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雷帝陛下と激愛のつがい~神子の末裔は孤高の皇帝の荒ぶる愛に溺れる~【電子書籍限定版】

釘宮つかさ/渚アユム

年下攻め

ネタバレ
2025年7月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。強大な雷の能力を受け継ぐ王様の攻めと地方の山で細々と山羊飼いをしている受け。強大な力の代償が壮絶で切ない。能力をコントロール出来ない赤子は母体に雷を落として誕生する。そうして母親の命と引き換えに生まれた攻めは、相手を感電させてしまうので誰とも触れ合うことなく生きてきた。そこに能力の影響を受けない神子の末裔の受けと出会う。人との触れ合いに飢えていた攻めの切実さ、そして王故の傲慢さで二人の出会いはあんまりよくないけれど、受けの懐が深くてなんとかなる。攻めが受けのことを知り愛すほどに、強引に王宮へ連れ帰ったことを後悔するのも良かった。受けに貢いだり、目線が合わなくて「俺はお前ばかり見ていたのに何故お前は他の奴を見るんだ」と拗ねたりする姿を見ると愛情に飢えた子供の心を感じて切なくなる。まだ十代の年下の王様。受けを后にできる環境になるまで身の安全の為に離宮へ避難させる時に、それがかなり難しいことを悟っていて受けが「何年でも、何十年でも待ちます。僕が死ぬまでに迎えに来てください」というシーンも切なくて好き。その後攻めが王様辞めるかもという話になって「羊を飼って攻めを養います。立派な山羊飼いになれるように世話の仕方やミルクの絞り方、チーズの作り方も全部教えます」と言ってくれる受けも好き。
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