このレビューはネタバレを含みます▼
2巻まで読了し、もうどハマりしてます!!しばらく現実の世界に戻って来れなくて、仕事中とても大変でした(汗)二次創作している方や翻訳アプリで原作の続きを読んでいる方がいらっしゃるのも納得の面白さです。キムスジ先生と翻訳者様の巧みな描写の数々にひたすら魅了されました。中世ヨーロッパを思わせる精緻なハイファンタジーの世界感が本当に素晴らしく、子供の頃からファンタジー小説を読み漁ってきた身としては堪りません。そこに大人になってからハマったTL的両片想いのすれ違いラブストーリーが加わり、もう最高としか言えません!!特筆すべき点がありすぎますが、まずマクシーの心理描写がとても自然で、まるでどこかで本当に彼女が生きているかのように感じます。ありふれた虐げられヒロインでなく、とてもリアリティのあるキャラクターです。時に苛立ち、羞恥心から見栄を張り、楽な方に逃げようとしたり、保身のため本当のことが言えない弱さを持っています。マクシーの感情が自分のもののように感じられる瞬間がありました。でも彼女の最大の魅力は、負けず嫌いで勇気があるところです。完璧じゃない人間が勇気を振り絞って一歩踏み出す姿に胸が熱くなるんです。一方ヒーローであるリフタンも魅力的な点は多々ありますが、なんと言っても、とにっっっかくセクシーすぎます!!野生み溢れる男らしさが滴り落ちるような色男です。どなたかの感想で「もうリフタンしか愛せない」というパワーワードを見かけましたが、完全に同意です。(好きなヒーローはいっぱいいるけども…!)逞しい体で強引にマクシーを翻弄し、飢えた獣のような本能的な愛情表現に、嫉妬心と独占欲むき出しのセリフに、ときめきが止まりません!しかも予想以上にスパダリ!せっせとマクシーのお世話をする溺愛っぷりが楽しい。彼女が受けてきた仕打ちを知らず、どこまでもお姫様扱いすることで大切にしたいリフタンと、高貴な令嬢だと勘違いされているから愛されているのだと、幻滅されるのが怖くて自然体で振る舞えなくなってしまうマクシー。愛が深まるほど、マクシーが彼に釣り合おうと努力するほど、2人の間の壁が厚くなっていくのが切ないです。この情緒がめちゃくちゃになるほどの切なさと、つがいのように情熱的に求め合うラブシーンの糖度が同じくらいの濃度だから、バランスが良いんだと思います。ああ文字数が足りません…涙