お局令嬢と朱夏の季節 ~冷徹宰相様のお飾りの妻になったはずが、溺愛されています~
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お局令嬢と朱夏の季節 ~冷徹宰相様のお飾りの妻になったはずが、溺愛されています~

日田中/メアリー=ドゥ/Shabon

ほんわか楽しい

ネタバレ
2025年7月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他の方たちのレビューを見て、無料で読める期間に1巻だけ読みました。いや~、珍しく嫌な人が全然出てこなくて、安心して楽しく読めました。

ヒロインの元婚約者ボンボリーノは、座学がダメなだけのおバカって感じで、確かにこんな良い奴は沢山の友人に慕われますわな。その奥様になったアーハも本当に良い子で、ボンボリーノとめっちゃお似合い夫婦です。

夜会の場で、ヒロインに絡んでしまった公爵令嬢の取り巻き3人組も、「嘘だけは口にしないようにしていた」「情報の裏取りが甘かった」と反省していて、嫌な奴等ではないんですよねぇ。アーハやヒロインの義妹になった公爵令嬢みたいに、ヒロインと仲良くなれたらいいんですけど。

ヒロインも、頭脳明晰・立ち居振る舞いも完璧な女性だけど、ちょっと視野が狭くて、人付き合いも実利が無いなら時間の無駄、みたいなところを宮廷勤めをするようになり、ヒーローと結婚したことで視野が広がり、また元婚約者の真意や配慮を知ってちゃんと謝罪できるこれまた素敵な女性です。

ヒーローも、ボンボリーノみたいな人を馬鹿とか決めつけるのではなく、ちゃんと人間性とか一見わかりにくい優秀な部分を見抜いて評価できる素晴らしい人です。

愛娘が婚約破棄されたことでボンボリーノ嫌いなヒロイン父とかヒロイン弟も決して嫌な奴じゃないんです。

2巻以降はまだ読んでないですが、ザマァとかなく楽しく読める作品は貴重なので、この先も嫌な奴等が出てこないことを祈ります。
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