るなしい
」のレビュー

るなしい

意志強ナツ子

犯罪って

ネタバレ
2025年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 意志強ナツ子先生の漫画は、ストーリーも絵柄も独特で興味深い。着眼点とストーリーの展開に言葉が出なくなる。ただこの漫画は、最終巻まで読むのがしんどくなっていた。「異様な」感じというか…。
けれども、最終巻を読み終わった時、世の中の犯罪の多くは、誰かに愛されたい認められたいからの過度な執着、過度な承認欲求が根本かとふと思った。神の子と崇められることと愛や愛情を交流することは全く別物で、るなは、人と愛を育む幸せを渇望しながら方法がわからないように見えた。るなとケンショーは、互いに“相手に勝つ”ことに執着しそこに愛なんてない。愛を教わることのなかったるなが気の毒にも思った。スバルもるなへの愛というより盲信に近い感情に思えたんだけど、この盲信があるから宗教団体が成り立つのか…。
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