よく分からない胡散臭い宗教絡みの鍼灸院の娘が「神の子」で、決して美人ではないが堂々とした態度や賢さ、話術で人を惹きつける。その力は火神に生涯処女を守ることを誓い与えられたもの。
思春期に、考えの浅いハンサムな男子に恋心を抱き、その男子が神の子への対抗意識を持ったことで彼女の運命は変わっていく。
彼女は私利私欲でなく神の子としての勤めを果たすため詐欺をはたらく。しかし、その根底には彼女自信が否定し隠し続けてきた想いが原動力となっていたのだ。
読み進めるにつれ読者に近い視点の語り手とともに、彼女に惹かれ不安が高まっていく。映画になりそうなストーリーだと思った。