烈火の血族
」のレビュー

烈火の血族

夜光花/奈良千春

想像を遥かに超えた緻密なストーリー

ネタバレ
2025年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 皆さん一様におっしゃってますが、ほんと全巻一気読み必死レベルの面白さです。
コミカライズから本作を知りましたが、仕事以外の空いてる時間はノンストップで読みました!

最初は、魔法学校や首席で学校一かっこいい先輩から言い寄られたりと設定がストライクで軽い気持ちで読み始めましたが、読み進めるにつれて重厚なストーリーに夢中になります。

善とは何か?悪とは何か?

このテーマはジークフリートとアルフレッドで見事に書き表されてたましたね。
表面上は悪のジークフリートの優しさと善のアルフレッドの冷酷さ…
キャラクター造形がほんと素晴らし過ぎます。

好きなキャラが虐げられたり、亡くなったりするのでシリアスが苦手な人は後半とても辛いものがあるかもしれない。けどそれこそノア先輩のマホロへの愛がそこ救ってくれましたね。
ノア先輩のビッグラブがなければ最後まで読めなかったかも…容姿端麗でカッコいいけど、独占欲強くて負けず嫌い。子供っぽさがまた良くて笑
奈良先生のイラストのノアがこれまたカッコよくてですね…眼福です。ありがとうございます!

最後は切ない感じは残るけど、ちゃんと温かいハッピーエンドでよかった。光の精霊王ほんとお前さぁ笑
とくに最終巻に掲載のカラーイラストは読み終えてからもう一度見直してほしいです。ほんと胸熱くなります!
アルビオンとブルもご主人様たちみたいに仲良くなれたら…なれたのかな?笑

ちょっと勿体ないなと思ったのは、このストーリーの緻密さなら設定上2人が結ばれるのは最終巻でもよかったかなとも。そこはやはりBLの宿命なのかしら…

何はともあれ素敵な作品に出会えたことに感謝です!
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