オメガ嫌いの英雄大公と離婚を目指す内職花嫁
」のレビュー

オメガ嫌いの英雄大公と離婚を目指す内職花嫁

滝沢晴/奈良千春

作者さん買いだが好みでは無い

ネタバレ
2025年7月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作者さんの作品は読みやすくて好きですが、この作品は好みではありませんでした。ただ個人的に好みでは無いと言うだけなので、好きな人は好きだと思います。
英雄の大公×平民庶子のオメガバース&シンデレラストーリーものです。

攻めは王道な誠実で溺愛の格好いい系で、受けは可愛くて健気な子です。
ただ、この受けの性格と境遇が好みじゃなかった。母親が平民出身だからと相当に虐げられるのですが、親兄弟だけでなく他の貴族や使用人からも永遠に虐げられます。これでもかと言うほどバカにされます。そしてその状況が解決するのは物語終盤なので、読んでて永遠にストレスでした。
そしてこの受けの性格がまた、物事を何も知らない&ピュアで卑屈で控えめな天然ちゃんなので…虐げられても全て甘受するんですよね。本当に本当にストレスでした。
最後だけはやっと前を向いて意見を言えるようになりましたがそれまでが長すぎる。ずっと何も知らなくて僕が悪くてごめんなさい…という感じで、攻めが権力を使って解決してあげるばかり。
境遇が酷いのは分かります。でも、もっと自立して自分で解決し、強い受けが好きなもので…やられっぱなしでずっとニコニコして受け入れている受けが無理でした。
また攻めもこういう無知でピュアなオメガが可愛くて全部権力使って守ってあげてるように見えて、結構昭和的なカップリングに見えてどうなんだろうなあと思ったり。よく言えば超王道なんでしょうが。
昨今自立したオメガや受けが自分の力で環境を変えていく系の話も多いので、余計に色々と思うところも多かったです。

結果として私は読むのが非常にストレスでしたが、そういう虐げられ系からのラストざまあが好きな方、虐げられても受け入れるピュアで可愛い受けが好きな方は全然好きなお話だと思います。
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!