魔入りました!入間くん
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魔入りました!入間くん

西修

キャラ萌え作品

ネタバレ
2025年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1話目の掴みはかなりいい!親に売られた少年が悪魔の元でどうなってしまうのかワクワクがとまらないし、孫が欲しかったという理由なのも拍子抜けで面白い。サリバンのお茶目で優しい面を見せながらも強い悪魔としての面もちゃんと見せてくる。さらに入間くんの人間であるというアイデンティティを活かしつつ悪魔たちとの繊細な関わりが入間くんや悪魔たちの魅力を引き出していると思う。根っこの考え方に多少のズレはあるにしろ、学生としての彼らが切磋琢磨して成長していく姿は人間と悪魔という関係を無視して素晴らしい!王道を行く、まさに漫画のお手本。
魔入間はストーリーで魅せるのではなく、キャラクターで魅せてくる。いわゆるキャラ萌え作品。これはキャラクターたちが個として自立しているから成り立つものでありストーリー重視よりもしかしたら難しいんじゃないかと思う。特に好きなのはガープ・ゴエモンとアガレス・ピケロの関係!ありがちな関係性とも言えるけど2年生になったアガレスの心情の変化と優しさ、ゴエモンの葛藤と優しさ。全部が上手く噛み合ってる。自分が良ければいいです、ってスタンスだったアガレスが修行〜収穫祭を通して成長したことは明らかだったしそれをすぐにこういうエピソードとして関係性萌えも交えて出したのはすごい。さらにアガレスの成長だけでなくゴエモンの秘密も開示して、色々詰め込みすぎてごちゃつきそうなのにしっかりまとめていた。初めて読んだ時、素直に泣いた。アガレスがゴエモンを大切に思っているのが分かってすごく嬉しかった。そのキャラクターらしい寄り添い方、声のかけ方が完璧すぎて読んでいて楽しい。
最高のキャラ萌え作品。
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