このレビューはネタバレを含みます▼
先生×主人公×幼馴染みの一筋縄ではいかない複雑に絡み合う恋愛を描いた作品。一番最初、りっちゃんが好きだったのは幼馴染みの千紘、けれど千紘は先輩と付き合ってしまい失恋…から物語は展開していきます。私は幼馴染みものが好きなので、千紘が自分の両親を見て育った為、何よりも大切なりっちゃんと恋人関係になる事よりも幼馴染みのままずっと一緒にいられる道を選んだ結果、先輩と付き合います。けれど、先輩には申し訳ありませんが、結局千紘の心にいつもいるのは先輩では無くりっちゃん…と。今後千紘とりっちゃんがくっつく可能性を信じて読んでいたので、そこに至るまでの過程でいくら登場人物同士のいざこざや、グダグダがあっても読み進める事ができました。…そしてりっちゃんと千紘が晴れて付き合う事になって大喜びしていたのも束の間、千紘が歪んでしまった元凶である父親の登場で、二人の間に亀裂が入り、距離ができ、二人が付き合うようになって、りっちゃんと先生の絡みも減っていましたが、千紘とりっちゃんが距離ができてしまった事で再び、先生と接近。りっちゃんの中で先生の存在がまた再熱。…先生が結婚すると言う話。学校を先生がやめるという話でりっちゃんの頭の中は先生一色。…けれど自分は今、千紘と付き合っている。千紘を傷付けたくない。自分は千紘が好き。……大学生になれば、りっちゃんは先生の事を忘れるために、千紘に依存“するようにしている”…いつでもどこでも千紘と一緒。千紘がいれば他には何もいらない。他の人との関わりも捨て、千紘だけがいればいい……。そんな”人形“のようなりっちゃんに千紘は思い悩む瞬間が増えていきます。けれど、千紘もそんな状態になってしまったりっちゃんを手放す事ができずにいる(pixivコミックの最新話辺りの話)…最終的には千紘がりっちゃんに別れを切り出し、りっちゃんの幸せを願って先生の元へ送り出す。こんなラストになりそうで…このまま、千紘とハッピーエンドは無さそうな感じになってしまったのが残念です…だったらどっちとも結ばれないラストの方がまだ救い…とりあえずこの作品で一番気の毒なのは先輩。…りっちゃんに関しては、最初から最後まで千紘一筋で行ってほしかったというのが本音。…二人の間でモダモダしている事に心底イライラと今は、最早嫌いです