ただ静かに消え去るつもりでした
」のレビュー

ただ静かに消え去るつもりでした

結城芙由奈/macoso/椎名咲月

個人的には面白いと思う

ネタバレ
2025年8月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最新刊まで読んで。
母親の死後に継母と義妹を迎え入れたことで、肩身が狭く苦しい思いをする主人公ですが、とにかく健気で優しい心を持っているから、自分が「消え去る」ことで家族が幸せになると思い込んでいる。主人公の婚約者が義妹に好意を寄せるというのはある意味テンプレ的な部分だけど、この男の常識のなさに腹が立ちますね?自分の婚約者をほったらかしにして義妹と2人で買い物に出かけたり、義妹の肩を持ったり、庇ったり・・・。卒業式で婚約者が見つからないからって誰が婚約者の妹と腕組んで歩くよ?婚約者に対して関心なさすぎる。しかも卒業後結婚だったはずなのに、婚約者目当てでなく義妹目当てで家に来ているあたりがちょっとよくわからないです。プロポーズした後にその態度はどういうことなのかわからないですね?取り繕わないあたり正直すぎる男。
あとは最新刊では義妹の母似の部分が垣間見えます。似た者親子ですね。
個人的には、父親がかなり中途半端な態度を取ったせいでこんなことになっているような気もするので、父親はしっかり主人公に思いを伝えるべきですね。そういう部分でも、今後の展開に期待します。主人公が島で幸せになることを願います。
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