このレビューはネタバレを含みます▼
まず絵がとてもとても美麗。ちょっとしたギャグや力の抜き方も読みやすくて洒脱です。
TLお馴染みのエロいシーンやシチュであってもエロさより綺麗だなっていう印象が強かったですね。私はいやらしさよりふたりが気持ちよさそうで幸せそうだ〜って感じしかなかったです。
お話の内容…ストーリーはヒロインの結の転職を機にイケメン弁護士で幼馴染の兄弟達がいるオフィスで弁護士秘書として働きだすことになり、物語が動き出します。本当は「再び動き出した」っていう感じなのですがここから幼馴染の兄の方、宗一の愛執妄執独占欲丸出しのタイトルに間違いない「世界でいちばん重い純愛」が展開されていくのです。いちばんっていうか唯一無二の愛なんではないかとさえ。
読み始め当初は宗一のSTKっぽくて黒い闇のある執着に結は大丈夫か〜弟のゆうしろうの方がまだ健全……？とも思いましたが、結の存在と、その結から宗一へまっすぐで素直に向けられる純粋な愛に宗一が見事に救われていくのです。大袈裟に言えば結に愛してもらうことで愛や愛し方を知り浄化されていくって感じ？ そこから宗一が(結に対してだけですが)キラキラ優しいハイスペスパダリになって行くのはほんともう必見。絶倫で性欲が強く普段の爽やかそうな宗一からはギャップ！！てなるし色々ちょっとかなり変態ですけど、笑っちゃうほど本当に結に対してだけなので安心して(？)眺めてました。そんなにまで深く愛される結がうらやましいくらいにさえ思えてくるのです。
物語の後半、本当の意味で2人が結ばれるシーンはため息と涙が出ました。ふたりの世界でふたりのかけ合うセリフが秀逸です。世界で1番重い純愛を世界で1番大事な人に受け止めてもらえてよかったなあ宗一……。それは本当に奇跡なのだと思います。
実はこちらだいぶ前にハマり別配信会社さんでも紙媒体でも買っております。が、全く後悔しておりません。単行本(紙)の裏表紙にもシーモアさん限定おまけも、あちこちにおまけがあります。いやもうほんとありがたい。おふたりとご家族皆さま末永くお幸せに！！！！！！
一途でつよつよ独占欲丸出し執着溺愛系がお好きでちょっとでもお気になったらぜひぜひ。折に触れ何度も読み返したくなる作品です。
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