双影双書
」のレビュー

双影双書

舟本絵理歌

一点

ネタバレ
2025年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ が気になって仕方ない。えっ?「姫どうすんの」
…妓楼で生まれ育った健気な少年が、皇太子の影武者として買われて重用されて、彼の頑張りが周囲を魅了していく中華風ファンタジー。キングダムの信と嬴政のような絆に加えて共依存…じゃなかった、お互いが良い影響を受けあって成長していく様が美味しいです。雑に扱ってきた影をいつしか自分の身よりも優先してしてしまう皇太子が胸アツでした。
途中で予想外の方向に転がり、まさかのキョンシー?!ってなるも、不老不死の妙薬だとか怪しげ道士の存在だとか唐突に始まったファンタジー要素も読み進めばよく馴染みました。
後宮の家族関係は黒幕除いて良好だし思いのほか爽やかに読めちゃいました。最後はサラッと大団円で終わってしまったんだけど…武国から嫁いできた姫!騙して惚れさせて影の妃にしちゃった姫!散々巻き込まれたあげくネタバレをサラッと受け入れた姫に違和感アリアリ。同じ顔とは言え惚れ込んだ男じゃない方の子供産むことになるんですよね?命賭けて護ってたのに。夫婦生活どうするんだろう。今後の嵐を全く無視した終わり方にモヤモヤが止まりません。
作品は読みやすく微笑ましく面白かったです。
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