君は放課後インソムニア
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君は放課後インソムニア

オジロマコト

青春そのもの

2025年8月12日
不眠症の少年・中見は高校の天文台で眠る少女・曲に出会う。心臓に欠陥を抱える曲は眠りのうちに命を落とすことへの恐れから、中見は幼いころ寝ているうちに母親に去られた心の傷から、夜に眠れなくなっていたのだ。不眠症の二人は天文部員として行動を共にするうち、心を通わせ、互いをかけがえのない存在としていく。
柔らかな線で描き出される女の子、自然、街並みは情感豊か。説明的なセリフやナレーションに頼らず、擬音すら排した静謐な情景描写によって読者を説得していく。登場人物は脇の一人一人に至るまで血が通っており、それぞれに優しく誠実で、精いっぱい生きている。
傑作。
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