劇場版 鬼滅の刃 無限城編
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劇場版 鬼滅の刃 無限城編

吾峠呼世晴/矢島綾/近藤光(ufotable)

狛治さん恋雪ちゃん推しの方に読んでほしい

ネタバレ
2025年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ おそらく原作以上の描写を付け加えることができないこと、また人気アニメのノベライズということで子供や普段読書をしない層が読むことを前提とされていて、作者様も様々な制約の中で執筆されたんだろうなと大人の事情を感じました。そのため全体的に描写が少なく(小説ならではのより深い心理描写を期待していた)、若干の物足りなさを感じて読み進めていましたが…。「その愛らしい笑顔に、胸がきしむような幸福を感じた」「愛おしさが体中にあふれて、痛い程だった」「まるで長い冬の先に咲いた一輪の花のように奇麗だった」→ぎゃーーーーーー!!!(突然の爆死)恋雪ちゃんは狛治さんに「恋」をして、一方狛治さんにとっても恋雪ちゃんが大切な存在だったことは間違いないけど、それは恋だったのかな?どういう形の「愛」だったのかな?と想像を巡らせていましたが、こんなにも恋雪ちゃんのことを愛おしく感じていたんだなと…(涙)改めて文章にされると何たる破壊力。私は新参者ですが、歴戦の狛治さん恋雪ちゃん推しの方にもぜひ読んでいただきたいです。当然ながら猗窩座(狛治さん)視点しかありませんが、さりげない描写から恋雪ちゃんの包み込むような深い愛情もよく伝わってきました。あと「ただいま」のシーン、祝言を挙げることは叶わなかったわけですが、狛治さんも恋雪ちゃんのことをしっかり「妻」だと認識していたんだなと…!(さらに泣く)たとえ行き先は地獄だとしても、固く抱き合った2人が二度と離れることはなかったのだとわかり、もはやこれハピエンでは…??とにかく同志の方に読んでいただきたい!逆に、童磨戦、獪岳戦も猗窩座の過去と同じくらい一歩踏み込んだ描写がほしかったです。また鬼滅は技のエフェクトが美しいので、それを文章でどのように表現するのか期待していましたが、戦闘シーンの描写も割とあっさり目で迫力に欠けました。ですが前述の通りしょうがないことなのかな…。もし今後もノベライズされるのであれば、吾峠先生のお力添えをいただいて、その辺を改善していただけると嬉しいです!!
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