白銀の人狼は生贄の王子に愛を捧ぐ
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白銀の人狼は生贄の王子に愛を捧ぐ

伊達きよ/ミギノヤギ

不遇の王子、自分の居場所を開拓する

ネタバレ
2025年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ユーディスティ国の第8王子・シャニは母譲りの美貌ながら妾腹のために疎んじられ、王女の代わりに人狼の里に嫁ぐことになります。三方の海は自国の海軍が守り、残る一方の山岳地帯を人狼一族のザノゥサに守ってもらっているユーディスティは、定期的にザノゥサに貢物と王女を送り続けてきました。けれども平穏な日々が続くうちにユーディスティ王家は傲慢になり、役立たずを押し付けてしまえとシャニに白羽の矢が立ったのでした。ザノゥサに向かったシャニを一目見た狼たちは男が送り込まれたことに腹を立て、シャニを雪山に放置します。シャニは洞窟を探し、生木を燃やし、得意の弓で獲物を捕らえて何とか生き延びます。やがて長であるグリトニィルがシャニを迎えにきます。そこでシャニは、両国の血が交わることで生まれる特別な奇跡の子がいなくてはどちらの国も立ち行かなくなること、その時が迫っていることを知らされるのでした。常に謙虚で心持ちの真っ直ぐなシャニが、そのポジティブさと誠実さで里の人々の心を解かしてゆきます。ニィルもまた、自身の中途半端な能力ゆえに里の将来を案じていますが、シャニを愛することで自信をつけてゆきます。人狼の長と不憫な生い立ちの美貌の王子、真面目な二人のピュアピュアなドキドキが可愛いです。個性溢れる脇キャラも楽しめました。
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