私はいったい何役令嬢なんでしょう!?~大変恐れ入りますが、営業スキルで異世界攻略いたします~【電子単行本】
宇田川うた子
このレビューはネタバレを含みます▼
一部クトゥルフ神話(TRPG中心)に関する言及を含んでいます。神格の考察等も含みます。
普段悪役令嬢とか転生とかそういったものは無料分を読んで満足してるタイプです
が、しかし。1巻でシャッガイからの昆虫が出てきてひっくり返ってしまい、そこからどんどん出るわ出るわ神話生物の要素が……
結構な年数CoCプレイヤーとして遊んでいるため、現状でてきている存在にだいたい目星がついていますが、『イグ』という名前の執事が『悪意』と『手に口』で頭を抱えました。ミスリードが上手すぎる……
また、最新刊で出てきたアイテムショップ、そうだよねそうだよねとりあえずこちら側ですよね!?!?となりましたし、これから先どんな存在が出てくるかめちゃめちゃ楽しみです
また、それとは別に登場人物も魅力があって素晴らしいです。個人的にはアスターとショップの代理店員さんがめちゃめちゃ刺さりました。代理店員さんの詳細をぜひ今後よろしくお願いします
またベルガモットちゃんがガチガチの未成年地雷系オタクちゃんで元気出ました。そりゃアイツにいいように使われるよね
それと、登場人物の名前がお花や植物の名前で統一されてるのがめちゃくちゃ素敵だと思いました。花言葉などを調べて勝手にニコニコするオタクになれるので健康にもなります
現状出てきてる神話生物の中で、やはりトップクラスにヤッッッッバ……と震えるのは執事のイグなのでこれから先の展開に期待したいです
そういえばベルガモットちゃんって手を噛まれたの、描写的に路地裏のあの時…………ふーん………………
おそらく何かしらの知識を持っている助言訳が殿下、教皇
主だった形で動くのがリリアナ
協力者としてアスター
中立だけどどちらにも転びかねない立場のベルガモット
正直このシナリオがあったらめちゃくちゃ通過したいくらいに面白いです
中々見かけない新しい切り口なので、クトゥルフ神話に詳しくない人はとっつきづらいかもしれません。が、作品を見ている限り作者さんも結構詳しいと思われますので、ひとまずどういう展開が広がっていくのかを見てから評価してもいいと思います。最後まで読んで全ての背景が繋がった時の快感、楽しみにしています!
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