妹なんか生まれてこなければよかったのに -きょうだい児が自分を取り戻す物語-
」のレビュー

妹なんか生まれてこなければよかったのに -きょうだい児が自分を取り戻す物語-

うみこ

暗すぎず、明るすぎず読みやすかったです。

ネタバレ
2025年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ きょうだい児という言葉を初めて知りました。
私は一児の母です。弟がてんかんを持っています。親戚にてんかんがいて、ほぼ遺伝です。この先私の娘がてんかんになる可能性は十分にあります。

弟は、てんかんを気にして恋愛や結婚に臆病になっています。薬を飲んでいるので私生活に問題はありませんが、光の強い場所(映画館など)は行かなくなりました。
きっと、弟も透子さんと同じような気持ちだったんだろうと痛感しました。

子供に関して、透子さんはとても心配なさっていました。しかし、これに関しては誰しもが同じようなリスクを持っていると思います。何も問題なく健康に産める人はほんのひと握りだけ。私も極低体重児(出生時1200g)を産み、娘は1ヶ月以上入院していました。今も他の子と比べたらずっと小さいです。でも、こんなこと珍しくもなんともありません。多くの方が経験していることです。

だから、母になることを諦めないでくれてとても安心しました。綺麗事にはなりますが、私はそう思います。
何歳になっても自分の幸せを最優先にして欲しいです。桃ちゃんも、お姉さんの幸せを誰より願っていることと思います。
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