捨てられるのは果たして

ネタバレ

2025年8月31日

このレビューはネタバレを含みます▼ 夫と口をきかない妻は「6年前に離婚したかった」が、当時の子供たちに「大きくなるまで待って」と阻まれてしまっている。そして話数が進むにつれて最初読者が同情していたであろう夫の酷い部分が次々に露呈していき「いやまだ離婚しないなんて奥さん優しいね…」という心境になっていく。そして何やかんやあってまた会話するようにはなる。一見すると丸くおさまったように見えなくもない…が。

この妻、夫はもちろんだけど「離婚したいタイミングで離婚を阻んだ子供たち」も敵として認定していてもおかしくないんじゃないかな、と思う。
もしあの時に子供たちが賛同していたら、妻は子供たちを連れて離婚に踏み切っていたのは間違いない。
ただ次に別れを決意するであろう「その時」、果たして彼女は子供たちを連れていくのだろうか？通帳の金額が目標額に到達するその日、捨てられるのは果たして夫だけだろうか？もしかすると3人の前から、ふらりと消えて人生のやり直しに踏み切るのかもしれない。

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なすびさん

(女性/30代) 総レビュー数：0件

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