このレビューはネタバレを含みます▼
自分自身が産後鬱になりました。
が、産褥期精神病ということは初めて聞きました。
産後鬱より大変な疾患かつ知名度も低いので、治療が大変だと思いました。
最初は冷たい閉鎖病棟の中で、数名の心優しい看護師さんに出会えたこと、
また、先生がただの嫌なやつでなかったことなどが、主人公にとっては幸いだったのだろうと思います。
うちは認知症の母が閉鎖病棟に入っていたことがありますが、あんな感じだったのかなと考えると、とても心が痛みます。
主人公や患者さんに冷たい対応をした看護師さんたち、大変な気持ちは分かりますが、1人の人間として扱ってほしいと思いました。
絵が綺麗で、病気の変遷や主人公の心持ちに変移がとてもよく描かれていて、最後までスムーズに読み進められました。