このレビューはネタバレを含みます▼
稲穂先生、初コミックなんですね。おめでとうございます😊そして鮮烈な作品を有難うございます!
タイトルに魅かれ、立ち読みで購入即決意しました〜
簡単に言うと不老不死の伊弦と人間の真琴が冒頭の事故から離れ、そして再会するお話。事故で真琴を失ったと、放浪していた伊弦と成長して懐かしの場所に戻ってきた真琴。2人は再会し、想像するのは不老不死と寿命ある人間、想いが通じ合っても流れる人生の長さの違い、訪れるのは別れ…となりますが、そう、こう来ましたか。
離れていた期間の、2人それぞれの年月が辛くて切ない。伊弦の後悔も、秘密を抱えて悩む真琴も想像するだけで心が痛い。
その中でも行動を起こし、想いを真っ直ぐに伝える真琴の強さ、素晴らしいの1言。良い男に育ちましたね〜
不老不死に「美しさ」「財力」とか付属が付いたとしても、分かち合える自分以外の誰かが居なければ、それはただ寂しいものなんじゃないのかな、と私は思う。
毎回誰かを1人で見送るだけの伊弦の言葉には涙が出ます。そして不老不死を求めない今の自分が幸せなんだと(私は)感じました。
エンディングは2人が選んだ人生が、長い長い生の中で、きっと孤独とはかけ離れたものである事を、そして豊かな旅であるよう、願いながら背中を押して見送りたくなる暖かーい結末が待っています。
現実の時(今年の夏)は早く終わって欲しいけれど、見続けたい【時】がここにはありました🧡