死にたがりと雲雀
」のレビュー

死にたがりと雲雀

山中ヒコ

死にたがりはどこへ行く

2015年2月6日
作者の方も江戸物が好きなのだろうな、というのがビシビシ伝わってくる作品です。他作品も読みましたが、他のものより下地の舞台描写もしっかりしており、ゆるやかでこみ上げるような心情の移り変わりの表現がとてもお上手で、出てくる人の気持ちの温かさに、幸せを願わずにはいられません。物語がどこへ着地するのかまだ分からず、続きが楽しみです。
絵が平気で(もしかしたら絵でダメ?という方もいるかなと、私は好みですが)、人情物が読みたい方に勧めたい。江戸が舞台なのはちょっと…という方には垣根を感じさせない、とても読みやすい部類のお話とも思います。
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