このレビューはネタバレを含みます▼
いわゆるAKB全盛期だった時代に地下アイドルをやっていた主人公、東条すみれ。
ぐうたらとだらけているすみれちゃんに従兄弟の雄星が発破をかけ、同人グラビアをやらないかと提案。
30代前半という若くもなく老いてもいない絶妙な年齢、挽回できるけど一度心が折れた地下ドル、元メンバーがスミの入った女社長や売れない同人誌を執筆している喪女など、個性あふれる面子が織りなす怪作。
若い年齢の時分では醸し出せないキャラクターのリアリティさが本作のヒューマンドラマとしての質を高めています。
キャラクターが自我を持たず、展開を作るためだけに動くような、決められた話に飽きた人には特に読んでほしい作品。