婚約破棄をした令嬢は我慢を止めました
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婚約破棄をした令嬢は我慢を止めました

鮎村幸樹//萩原凛

真相は未だ闇の中【追記6巻】

ネタバレ
2025年9月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ テンプレ的悪役令嬢・死に戻りストーリーかと楽しく読んでたんです。主人公の触覚付きヘアスタイルは気になるけども。王太子と恋仲になる妹に嫉妬して破滅したファウスティーナは死に戻った現世では妹を虐めない、そして王太子との穏便な婚約破棄を狙うが、これもまたあるあるで、逆に王太子の気を引いてしまう。はい、はい。と、思ってたら!2巻で何やらきな臭い司祭やら王太子の腹黒弟王子が出張って来て。思わぬ方向で物語は突っ走って行く。大体彼等の思惑が一向に分からないまま6巻。シエル司祭は王の異母弟。過去に故・アーヴァ様と恋仲にあり、生まれたのがファウスティーナだが、(まだ明記されてはいない。)彼女は何故か公爵家の長女として育てられる。なので、公爵の妻(ファウスティーナにとってのお母様)が実子のエルヴィラだけを可愛がるのはそのせい。アーヴァ様は公爵の従姉妹。公爵はアーヴァが実家でどの様に扱われていたかを知る人物。多分だけど、アーヴァ様は公爵の従姉妹では無く異母妹なんじゃ無いかな。なので、アーヴァ様との結婚を断固拒否。死に戻る前のファウスティーナ破滅後、何があったのか?も詳らかにされていないが腹黒弟殿下が策略を巡らせている様子。彼の過去の記憶では王太子もまた前世でもファウスティーナを「本当は」愛していたと述べている。彼は何故、ファウスティーナを蔑ろにして妹と結婚したのか。弟殿下の本当の狙いはファウスティーナか、王位か。ただの嫌がらせか。ところで。各話の冒頭にある「私は公爵令嬢ファウスティーナ。前世の記憶を持っている。」はそろそろしつこくなって来ました。6巻のこの話から読み始める人も居ないだろうからそろそろ辞めてくれないかしら。。。死に戻ったファウスティーナが、自分を蔑ろにする母や王太子、妹では無く。常に愛してくれていた父とツンデレだが公正な兄、側で大事にしてくれた侍女などを大切にしようと心掛けるところが好き。そう。自分の周りを冷静に見られる様になれた事は大事なこと。ファウスティーナは女神の生まれ変わり、というのも物語の多分肝。ファウスティーナは聖女となるのか。そろそろ謎を解き明かして欲しいな。
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