転移先は薬師が少ない世界でした
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転移先は薬師が少ない世界でした

饕餮/

タイトルは無視しましょう

ネタバレ
2025年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ とりあえず無料で2巻まで読了。
主人公は時々思い出したように『薬師』は誰でも区別なく薬を使って治療するんだ、誇りなんだ(意訳)とモノローグで語りますが実際はそんな事もなく、Bランク冒険者が悪さしたからコイツらと同ランクの冒険者(何もしてない)にも薬売らねーよ連帯責任だかんな!?売って欲しけりゃちゃんと躾けろや!と宣い、まあ改善が見られたら売ってやらなくもないけどな?知らんけど。と超上から目線。
こういう性悪キャラだと劇中でも表現されてるならまだしも、作中での評価は超いい子扱い。解せぬ。
また、自分のポーションの性能が高すぎるから高ランク冒険者にしか売りません、そもそも低ランクはそこまで高効能なのいらんだろ他所で買ってね☆
あと売ってやっても私の意に沿わない使い方したら許さんぞ?
…誰でもとは何だったのか。

この主人公、根本的に自分以外誰も信用していないんじゃないかと思えてしまった。仲間に関しても自分にとって有益だから身内認定して囲ってるようにしか見えない。少しでも自分のイメージから外れたら平気で切り捨てそう。
そう思わせるくらいには薄情な印象が端々から感じられた。

あと、肝心の薬師としてポーションを作る描写はほぼなく、素材集めて魔力込めたら出来た!ばかりな上、序盤から万能薬やら欠損だろうが何だろうが完全回復する薬を作ってしまっているので瀕死の重傷も薬ぶっかけて終わり。盛り上がりも何もない。

代わりと言っては何だが、薬に比べると料理の描写はやたらと細かい。2巻なんてもはや薬師の物語ではなく料理人の物語。私は料理人じゃないんですけどー!?
…料理人じゃん。
『転移先は薬師が少ない世界でした…が、それはそれとして私は料理人です』の方がタイトルとしては正しいかと。
どうせダンジョン潜ってもほぼ料理しか描写ないし。
…やっぱ料理人じゃん。

もしかしたらこの先何かしらの成長要素なり過去の深掘りなりのフォローがあるかもしれないので星2にしときますが続きはまあ、読む気になれないです。
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