先生と化物のものがたり
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先生と化物のものがたり

野原耳子

愛情深さに涙

ネタバレ
2025年9月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。病でも何でも食べちゃう化け物を代々使役している家に生まれた先生。先生はその化け物チカテルを愛してしまう。本番は先生が死んでからの話だなという印象。先生は長生きしたけど人間なので80歳で死んじゃう。先生の死を悲しみ続けるチカテルの為に子供達が輪廻転生する先生を追いかける旅に出る。母親の為に父親を探す子供達の気持ちが温かいし、やっと人間に生まれ変わった父親を連れ帰った時のチカテルの返事も切ない。ありがとう、でもそんなことはしなくていいんだよ、このひとはお前たちの父さまじゃないだよ。ちがう、人だよ。今度こそ普通の人間として幸せに生きて欲しいと願うチカテルの献身的な愛情に泣ける。先生の生まれ変わりのメグルくんは現代の普通の家庭で育ったのもあって大変可愛い恋模様なのも前世とギャップがあって良かった。イチャイチャしたいんですが…と顔を赤くしながらお伺いを言い募るシーンが可愛らしくて好き。チカテルは神様が誰からも嫌悪されて増悪される存在としてこの世に生み出した化け物なので、主人公すら気持ち悪さと嫌悪感からは逃れられず愛情と共に抱え続けているのが印象的でした。
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