恋をしたいわけじゃないけれど【電子限定描き下ろし付き】
篠崎マイ
このレビューはネタバレを含みます▼
黒田湊介×ミヤ(宮川傑)すぐる)
買ってください。買うべきです。
あまりにも大好きすぎるリーマンカップルに捧げたい。
本棚、何度も読み返す棚に移動しました!
息が荒い。自分のものか湊介のものか判別できない。薄い被膜に遮られた熱が、体の奥を暴いていく。
「っあ、待って。今、動かれたらやばいっ……」
「……ゆっくりするか?」
目をきつく閉じて、ただ必死にうなずいた。それを見た湊介が、小さく笑って「わがまま」と囁く。
声だけで、胸の奥が勝手に震える。
見上げると、湊介の肩に浮き出た筋肉が緊張しているのが見えた。抑えこんでくれている、それが痛いほど嬉しかった。
「ごめ……」
「いいよ、全部ミヤのいうとおりでいい」
どうしてこんなに甘やかすのかわからない。唇を震わせて問いかけていた。
「なんでお前、そんなに俺に甘いの?」
湊介は額に汗を滲ませながら、迷いなく答えた。
「好きだからにきまってんだろ」
視線を絡めたまま、屹立の先端で巧みに内壁をうがってくる。
「好きだから結局、全部ゆるして甘やかして、俺がいないとだめにしたいんだよ」
愛しいと言わんばかりの目がじっと覗きこむ。猫の伸びのようにしなった体が、反射で湊介を締めつけた。自分でもどうにもできなくて蠢動する。
「……おいっ、そんな締めんなって」
「や、知らな、わざとしゃない……っ」
両手を伸ばして湊介を求める。もっと近くに、もっと深くに。
「……もう、とっくにお前じゃないと駄目んなってる…」
せっぱつまる湊介など見たことがない。
すぐに「好きだ」と熱を帯びた声で唇をふさがれる。
「ずっとお前だけ、好きで。忘れられなくて」
湊介が容赦なく腰を打ちつけてくる。
──俺だって忘れられなかった。まるで宝物みたいに大事に抱かれたあの夜を……。
──この男を忘れられなくて。
「恋しかったんだ」
言葉じりは、嬌声で声にならなかった。
最奥に熱い放埒を感じるまで、汗で滑る背中に腕を絡めた。
受け視点にしてみた。
なんなんこのベッドシーンは。
いやもう、もっとグイグイいくのかと思いきや、再会してもミヤを大事に抱く、最高ですよ!
過去、ミヤの体が覚えておくように大事に抱いた湊介。そんな技、あったんかい。
グッとくる、ほんと全て計画どおり、湊介鬼こわ
とにかく、もっかい読んでくる。
リーマン再縁もの!
ほんと、おすすめ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
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