このレビューはネタバレを含みます▼
                                                            すっごくすっごく素敵な作品でした
溺愛系彼氏もので、一番かもしれん
1巻感想
とにかく攻めが受けを溺愛しているんだけど、なんせ2人は高校生なので最初から最後まで噛み合いません
攻めは、自分の内側からマグマみたいに湧き続ける受けへの愛情をうまく伝えられてないし、
受けも、愛情過多な攻めの思いをどう受け止めればいいのか、そもそも信じていいやつなのかすらわからない、そんな状態。
はたから見ていても「そりゃこうなるわ」と思います
どう考えても受けのキャパオーバー。高校生にはこれは無理。
で、そんな2人が3年後に偶然再会するんだけど、再会後は攻めが見ていて気持ちいいほどの真っ直ぐさで受けに向かっていくんだよね
受けはかなり押しに弱いタイプっぽいから、嫌ならきっぱり言わないとこの攻めに流されるだけだよ…と心配にもなりましたが、まぁ結局受けも攻めを好きだったんだなー
すごくいい終わり方だったし、どのシーンも2人にとってとても大切なエピソードだと感じました
まだまだ2人を見ていたいなー
一緒に成長していく2人を見ていたい
からの、2巻感想
2巻では邪魔者が出てくるので(私はあまり好きな展開ではない)えーまじかよーと思いましたが、攻めから受けへの極太矢印な愛情は相変わらずだし、受けもそれをきちんと受け止めている…!なんだか攻めのそういうところに対して受けがいい意味で折れるようになったのすごくいい。
そんなわけで、邪魔者キャラもそこまで二人の仲を引っ掻き回せずに終了でした
そんな2巻では、受けが攻めの誕生日を知らなくて落ち込むシーンがあるんだけど、そこの攻めの台詞がすごく良かった
「俺にとって俺の誕生日はただの誕生日だけど、
茜にとって俺の誕生日は大事な日だったんだな」
自分が嫌なことを相手にしない、は人間関係の基本ですが、好きな人を思いやりながら接するというのはそれだけじゃ多分足りないんですよね
自分が嫌と思わないようなことでももしかしたら相手は嫌かもしれない、と想像して、考えるのが愛なんだと思う
そう、つまり攻めが受けに言ったこのセリフこそ、受けへの思いの全てなんだろうなと思います
なんかこのセリフだけで、この攻めになら受けのこと任せられるなーって思ったし、受けに対してはお前はこの攻めとずっと生きていくんだよ…!と思いました