このレビューはネタバレを含みます▼
長くは生きられないと分かっている主人公が恋に落ちたのは、彼女の命を救ってくれた殺し屋。家柄の良い紗都子に対して、進平はとても貧しい生い立ちで、殺し屋も生活の為にやっています。進平の心の闇は深く、紗都子はその狂気に怯えながらも、彼を信じて愛し続けようとします。やがて進平の心にも変化が現れ、もう人を殺めないと紗都子と約束したのに、父親に連れ戻された紗都子が別の男と結婚すると知り正気を失いまた人を殺してしまうことに‥普通に考えたら、そんな危険な男はやめて地位も名誉もあり紗都子を大切にしてくれる結婚相手を選んだ方が賢明な判断と言えますが、命が短いなら打算的ではなく本当に好きな人と結ばれたいのでしょう。人を愛することや真の幸せについて深く考えさせられる物語です。