さよならのモーメント
」のレビュー

さよならのモーメント

仁嶋中道

穏やかに流れる三人の時間に涙

ネタバレ
2025年9月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 三角関係ものは基本苦手なのですが、こちらは一人が幽霊ということもあり手に取ってみました
結果、すごく良かったです

穏やかに、ゆるやかに流れる3人での時間がもう最高で、3人がふざけあったり優しく思いやったりするのが愛おしくて切なくて私にとっても幸せな時間でした

司くんがとにかくいい子で、自分の恋心を自覚してからも自分の気持ちは抑えて3人で過ごしたいって思っていたり、基本的に幽霊の亮輔に全て譲ろうとしてるんだよね
自分だけじゃなく、他人の気持ちもとても大切にしている子なんだよね。はぁ…なんであの母親に育てられてこんなにいい子になったんだろ…

私はとにかく司くんに幸せになってもらいたくて、でも亮輔に悲しい思いをしてほしいわけではもちろんないから、とてもドキドキしながらページをめくっていました

で、あのラスト
すごく良かったです
未練がないように亮輔の思いをハルに全てちゃんと伝えさせた司くん
かっこよかったなぁ

きっと今まで以上に、そういう司くんの素敵なところにハルはメロメロになっていくんだろうな

最後まで司くんを介さなければハルと亮輔は会話できないという設定を崩さずにいてくれたことも良かったです
ハルからは最後まで一度も亮輔の姿も見えない
あくまでもこのお話は司くんで、司くんがいるから2人は触れ合えるというのが最高だったので、成仏の瞬間もその設定のままだったのが嬉しかったです

最後に百日草の花言葉を置いておきます
遠い友を想う

この本に出会えて本当に良かったです
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!