静かな名作

ネタバレ

2025年9月19日

このレビューはネタバレを含みます▼ 必要最小限の登場人物、さりげなく置かれた布石、はっきりとは語られず状況等からほのめかされる主役達の置かれた境遇。死を望む程の絶望から偶然主人公に絡む事になった青年と親から重たい真綿のような抑圧を受けて精神的な問題を抱える少年の、撓められた魂が寄り添ってゆっくりゆっくりと真っすぐに戻って行く様を、シンプルな線で描かれたエロティックなシーンを交えながら堪能出来る秀逸な小品。ラストにて、か弱いと思われていた少年の意外な力強さが明るい先行きを暗示した処でスパッと終わる潔さも素晴らしい。BLの中で1番好きな作品です。

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Romi さん

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