このレビューはネタバレを含みます▼
                                                            3巻までセールの際、島のお勧めに従い購入。そしてそのままクーポンも還元も待てずに最新刊まで買って一気読みし、大満足後悔なしです!
15歳下の男の子となぜか結婚することになり、これは実は以前どこかでヒロインを見初めていた的な…?かと思うものの、寝てしまったヒロインを布団に転がす仕草に愛も感じられず。とにかく19歳の「青と」周くんの気持ちが見えないことにヤキモキしました。しかし少しずつ明かされてゆく彼の心情、料亭を守ろうと共に働くうちに近づいてゆく二人の距離、互いに思う人がいながらも結婚はしているというこの時代ならではの設定が本当に面白くて、読む手が止まりませんでした。
10巻でようやく(長かった!)お互いの思慕を確認します。両思いになった途端面白くなくなるマンガがたくさんありますが、この作品は全然面白さが落ちていません。ここからは周くんの兄弟が彼らが育った家の歪さから脱却してゆく様子が描かれていて、いち日と桑の木の家の温かさ、毎日こころをこめて作られたごはんを食べて暮らす幸福の貴重さがしみじみと感じられます。
最新刊の14巻では、思いがけない訪問者があり、彼に周くんが語った言葉、周くんが零した涙に胸がいっぱいに…。
家族を、伴侶を大切にしたくなる素敵な作品、これからも絶対何度も読み返す、大切な作品です!