このレビューはネタバレを含みます▼
美しい絵、緻密な時代考証、そして最後はまさかの展開…。
浄化することのできない怨念、後悔、強い思いが角になって現れる…。話中にもあったけど、源氏物語の六条の御息所を思い出し、ゾクッときました。
盲目的に恋焦がれていた御隠居様が亡くなり、スッと憑き物が落ちたような紫苑に代わって、今度は紫苑を手放したくない思いに囚われる能之が、頭に痛みを感じ始めます。
人の業が巡り巡るというところも昔話とファンタジーの融合のようで不気味だけどとても美しいです。般若が生まれた由来に結びつけるところが素晴らしいと思いました。
そして何より驚いたのが、以前動画サイトで見たことがあったあの闘病記の漫画家さんだったこと。当時はBLを読んだこともなかった私が、数年後にその漫画家さんの作品に巡り合うなんて!
あまりにも惜しい方を亡くしました。