きみのピンクとぼくのブルー
」のレビュー

きみのピンクとぼくのブルー

大村あも

可愛いものが好きで、何が悪いの?

ネタバレ
2025年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ カリスマデザイナーの弘大と、歌手を目指して家事代行のバイトをしている勇気のお話です。家時代行で弘大の家を担当した勇気。
弘大はジェンダーレスなデザインで世界的に人気のカリスマデザイナーで、その住居もそれに似つかわしく無機質な雰囲気で統一されていた。ある日、引継ぎ不足で立ち入り禁止の部屋を見てしまった勇気。そこはふわふわとキラキラを詰め込んだような可愛いもので溢れていた。幼い頃から可愛いものが好きなのに、それを隠して好きなものとは真逆のものを作って誤魔化してきた弘大を、可愛いピンクのKKが見てみたいと、背中を押す勇気。従来の黒とは違うカラフルな展開に進む弘大…、彼に触発されてSNSにオリジナルの楽曲を発表する勇気。その曲は弘大への想いを詠ったもので…。好きなものをずっと好きでい続けるのは実は難しい。ぶきっちょな二人を描いた作品(作者後書きより)に、キュンキュンしました。
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