6と7【コミックス版】
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6と7【コミックス版】

凡乃ヌイス

ずっと不穏なバッピーエンド

ネタバレ
2025年9月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 開始から終わりまで、ずっと作品全体に不穏な空気が満ちていながらも、2人の日常はほのぼのとしていて、その描写力が強い説得力をもたらしていました。
数字の6はキリスト教における不吉な数字ですが、漢字の禄は天から贈られる幸いを意味します。七海にとっては、不完全で偽物で悪魔のような生き物でありながら、生きる理由になるほどの降ってわいた贈り物だったのでしょう。メリバではありますが、最後まで不完全な自分たちを愛し合いながらのエンドであったため、後味は悪くなかったです。
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