はなゆかば
」のレビュー

はなゆかば

みちのくアタミ

面白さはもちろん和服姿の◯◯がたまらない

ネタバレ
2025年9月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ ミステリーのような謎の多い設定、和服姿の美青年との時代を超えた恋と、面白さはもちろん美しいラブシーンも必見で、早く続きを読みたくなること間違いなしの作品です。

ストーリーは…
祖父を亡くしたばかりの月祥は、祖父の形見である懐中時計を開いたと同時に、見慣れぬ景色の場所へとばされる。
帯刀した侍から不審者と間違われ屋敷へと連れて行かれるが、若き当主壮之丞から唐突に「俺を…抱いてはくれぬか」と頼まれ、月祥は訳が分からないまま関係を持ってしまう。
現代へ戻る手立てもわからないまま壮之丞の屋敷で過ごすうちに、月祥が以前もタイムスリップしており1年もの間壮之丞の屋敷で暮らしていたこと、その時の記憶はなぜか壮之丞にしか残っていないこと、などが明らかになっていく。
そして、二人の心の距離が縮まったその瞬間、壮之丞の目の前で、月祥は意図せず現代へ引き戻されてしまう。
再び壮之丞の元へ戻るべく、月祥はタイムスリップした時と同じ場所で同じように行動するが、それが叶うことはなく…。
皮肉にも、戻れないショックに打ちのめされる月祥の脳裏に甦ったのは、以前タイムスリップした時の記憶だった。
このようなストーリーです。

「時間」というままならない障壁に引き裂かれる二人の、ドラマティックでロマンティックな恋模様がたまりません。

そして、みちのくアタミ先生ならではの、濃厚で艶めかしいエロシーンがたくさん愉しめます!

時代物は苦手という方も安心して下さい!

あくまでも主軸は二人の恋愛で、そこにミステリー要素というスパイスが散りばめられ、時代背景はそれらを彩る装飾的セットといった感じでしょうか。
みちのく先生が、当時の状況も言葉もわかりやすく嚙み砕いて表現されているので、まったく戸惑うことなく読み進めることができます。

そして、この時代を舞台にされた先生の画力が特に素晴らしいと思うのは、和服姿でのラブシーンがとにかく艶めかしくてたまらないのです。

胸元にすっと差し込まれる手、着物の裾をはだけ褌の隙間から潜り込む指先…ここから先はぜひ作品でご確認下さい(笑)

今年秋に2巻が発売予定ということで、今から待ち遠しくてなりません。
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