ロングピリオド【単行本版】
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ロングピリオド【単行本版】

古矢渚

握り返した手に

ネタバレ
2025年9月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染の佑征と樹のお話です。樹は勉強も運動もできて、その上人気もある。一方の佑征はどこにでもいそうな平凡な男の子。二人の間ではちゃんと言わなくても「いつもの」で通じてしまうほど親しい間柄。でも樹への想い…樹が好きなことは頑なに隠している佑征。樹も佑征を友達以上に思っていることを隠していて。二人のもやもやした感じが読んでいて、ちょっとしんどい。自分の本音を言うのは、弱さを全開にするようで…難しいのかな。どちらから言い出すのか焦れたかったです。樹の抱える孤独感が切ない。出来すぎるから、周りにバリアを貼られてしまうが、佑征だけは違っていて…樹が唯一心を添わせられる存在で。やっと二人が自分の気持ちに向き合って、幼馴染を超える関係に進んで…ほっとしました。タイトル通りの展開でした。
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