モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件
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モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件

駄犬/

SF=少し・不幸・な王の物語

ネタバレ
2025年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんでこうなった。 作中でも主人公の心中として何度か書かれていますが、本当に「なんでこうなった」なお話です。 暗殺されたくなくて、城の食事は毒入りなので仕方なく森で魔物をとって食べていたらカサンドラ師匠に出会って死ぬほど鍛えられ。 それ以来まともな美味しい食事というものは彼の人生から消え失せたのでした。 合掌。 自分の命と引き換えにまともなものを食べる機会を失うという究極の二択でした。 そして何もわかっていない部下が勝手に深読み裏読みして物事を進めまくる、私の大好きな「オーバーロード」丸山くがね著のアインズ様と境遇が似ている気がします。 カサンドラ師匠はどこで再登場するかなーと思っていたら、うーん、そう来たか。 王妃たちがアレなせいでお子様ズも乳幼児なのに立派なモンスターにお育ちで、実際の遭遇はありませんでしたが暗殺者さんたちがお気の毒でなりません。 主人公が気の毒な以外は気楽に楽しめる、何をどう転んでも筋肉に行き着く、「力こそパワーだ」的なお話だと思いました。
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