【単話】拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます
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【単話】拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます

紬いろと/久川航璃/あいるむ

作品を指導する編集者はいないのかな

ネタバレ
2025年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 30話まで読了。やっとお話が動き、というか全貌がわかり、最終的には面白かったのですが、途中はダラダラと続くモノローグ、よくわからないストーリー展開、見分けのつかない登場人物、となかなか読むのが辛かった。
セリフの吹き出し位置やモノローグの場所を登場人物に被せてど真ん中に置くのは、画面より言葉重視の時はよいけれど、そればかりが何度も続くと読者はただセリフを読まされることになり、結果つまらなくなる。というのをこの作品で学びました。
クーデターのあたりの場面転換も脈絡なく、ヒーローが関わってる疑惑も主人公の脳内情報しか提示されないので結局どっちつかずで最後のネタばらしの感慨も薄い…
閨シーンについては、どなたかも書いておられましたがいつも服を装着しておりモノローグが綴られるばかりで、今何してるのか?2人の気持ちはどうなのか?など、すべてがわかりにくい。すごく濃密なシーンを見たいわけではないのですが、いまどのターンなのかがさっぱり伝わってこず、進み具合が分からないので盛り上がりも分からない。
とにかく静止画像多発のサイレント漫画だった印象です。それはそれでよい場合もあるでしょうが、それだと小説の挿絵になってしまう。漫画の醍醐味があると思うし、漫画大賞候補になってるようなので、作者さんには次回以降の躍進を期待したいです。
偉そうに色々書きましたが、私自身はただの漫画ファンで読む専門の人間です。プロである編集者さんが的確なアドバイスをして差し上げるべきと思いました。

最後に。言いにくいですが、他の作者さんが書いたこの作品を読み直しさせてほしいと思いました。
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