大正學生愛妻家
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大正學生愛妻家

粥川すず

尊い‥

ネタバレ
2025年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ おすすめで出てきて、レビュー見て、気がついたら2、3巻買ってました。
とにかく感情表現、表情を丁寧に描くのが上手いなぁと思う。
奉公先のぼっちゃんとねえやのお話。
身体が弱い母の変わりに、ねえやがぼっちゃんの面倒を見て育つ。
ぼっちゃんは、子どもがいない叔父の跡取りとして、養子に出される。
当時、ねえやは6つ上で婚約者もいた。
ぼっちゃんが、大学進学前に実家に帰省。
ねえやはとっくの昔に嫁入りしていたと思っていた。
(親が亡くなり、親の莫大な借金が発覚。婚約破棄になっていた)
辛い事があっても、腐らずに女中を続け、和裁の内職をしながら、地道に借金を返していた。
恋い焦がれていたねえやが、まだ嫁にいってない事がわかり、即座に行動をおこす。
叔父からの結婚するようにとの手紙に、勝手に一文書き足す。
ぼっちゃんは、行動力あるし、大胆に動く、上手く外堀を埋める。絶対に逃さないって気持ちが強いんだろうが‥まだ若い。言葉が足らず、自分の気持ちを伝えずに、結婚までもっていく。
結果、ねえやは義務的な結婚だと思い色々悩む。
身分差、年齢差があるのに、誰も反対せず邪魔されない。気持ちが追いつかないまま、新婚生活が始まる。
ぼっちゃんも、無理に結婚まで持ちこんだ手前、強引な事ができず、時間をかける事にする。
ぼっちゃんはイケメン設定。だけど、誰もライバルが出てこない(笑)。
ぼっちゃんが昔書いた手紙を、ねえやが読んでしまった事で、2人の仲が進んでいく。
ねえやは、ぼっちゃんに好きな人がいると誤解。
距離をおくねえや。ぼっちゃんは、ささいな表情にすぐに気がつく。
どんだけ好きなんだ。いつまでも片想いだなぁ。
自分(ねえや)宛ての手紙とわかり、すごく思われていた事を噛み締めていく。一気に進展。誰も傷つけずに(笑)進展。
ぼっちゃん、ねえやの事が好きすぎるよ!

この先の時代は背景色々あるから、幸せがいつまで続くのかな?と気にはなる。
この幸せな感じが続いてほしいな。
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