惚れさせたいアルファ王子と恋したくない転生オメガは運命の番【SS付】【イラスト付】【電子限定著者直筆サイン&コメント入り】
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惚れさせたいアルファ王子と恋したくない転生オメガは運命の番【SS付】【イラスト付】【電子限定著者直筆サイン&コメント入り】

滝沢晴/兼守美行

最後のえちシーンの体勢だけは笑ってしまう

ネタバレ
2025年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 第二王子×前世での日本人の記憶があるトラウマ持ちのバレエダンサーのカップリングです。

面白くなくはなかったです。
他の方の口コミで受けが頑なすぎてイライラすると見たので意気込んでましたが、元々日本人でオメガバースの価値観も無ければ王宮の一夫多妻にも理解できないのはある意味当然に感じましたし、そこに関してはそんなにイラつきはしませんでした。もし子供っぽく突っぱねまくる感じだったらイラついたかもしれませんが、割と受けはそこまでではなく落ち着いた人物だったので。

攻めはよくある少し傲慢だけど根は優しい王子という感じで、王道オメガバースストーリーでした。
バレエダンサーとしての受けが踊るシーンが多く、そこも面白かったといえば面白かったですが…ストーリー全体的にはご都合主義感は強かったです。

・誰しもが大絶賛する受けのバレエですが、バレエの概念が無い世界なのにそこまで絶賛されるのは謎
・第一王子や王妃の詰めが甘すぎる上、最後実はこんな感じで収束しましたよと悪事が語られるだけで簡単に事が片付きすぎる
・王もそれだけで退位する意味不明
・元奴隷だけど平民と獣人人気が強くて疎まれなくなりました!唯一の王妃に!というのはあまりにもご都合主義過ぎた
・獣人の描写が少ないのに、最後熊獣人が助けてくれて、とか…いきなり書かれても。だったら獣人との交流もっと増やした方が。
・何故受けは勝手に何も相談せず、獣人双子のために後宮を抜け出したのかも不明。相談してからにしたら良かったのに。
・何より、受けと攻めがようやく二人の胸中を語るシーンは端折らず言葉として書いて欲しかった。実はこう思っていたよとか、前世はこうだよとかを数行で語り合った的なダイジェストで書かないで欲しかった。

などなど…ちょっと思うところが多かったです。
ただ文章力のある作者さんなのできちんと最後まで読めましたし、攻めを思って悩む受けに心がぎゅっとする場面もあり、それなりに楽しく読めました。

最後のえちシーン、受けの体勢がバレエを取り入れてるのは本当に訳が分からなくて笑ったので要らなかったです笑 普通にしていいです。
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