このレビューはネタバレを含みます▼
14巻くらい迄は、好き過ぎて上手く言語化出来ないな…とレビューをスルーしている作品の一つでした。
15巻辺りから何やらファンタジーが難解を極めてきて、だいぶ冷静になってきました。セトもほぼ出てこないしね。セト派の皆さん、ついて来れてますか?
正直勝手にセトエンドだと思っていたのです。セトだけ生い立ち〜ニナと出会ってからの変化に至るまでの過程をそれはそれは丁寧になぞっていましたから。感情移入したセト派が大量発生するのは致し方ないでしょう。
(一方でアズの作画に毎回セト以上の気合いを感じるのも確かなので、定石はアズなのかも)
難解になったのは、狂言回しの役割を担っていたソルが国に戻ってニナから離れたのが大きいのと、何というか、作者さん実はあんまりニナに思い入れがないのかな?と思ってしまうのです。少女漫画だし主人公だと思っていたけれど、物語の進行役なだけで本当に描きたいのはアズセトだったりしませんかね(それとソル)!?だからニナが1人でウロウロしてるとつまらないのかと。明らかに男性キャラ達の方が魅力的です。
先述の通り、セトエンドが見えた!と思っていたので、すっかり油断していましたが、最近のアズの滅私を見せられて、これでセトエンドってニナが人でなしじゃない?と雲行きが怪しくなってきました(もっとも最初からずっと読んできている読者にはお馴染みの光景)。また14巻でセトが国を助けに帰る、しばし(のつもり)のお別れをしている時に「また明日!」とニナが余計なセリフを吐いていて(フラグ)焦っています。まさか14巻をもってセトは報われました、とかじゃないですよね?
アズとセトどちらかがこの世の人でなくなる以外の方法で、大団円を迎えることを切に希望してやみません。