夜の国の呪い姫、引きこもり太陽王子の心を溶かす(単話版)
椿ユーコ/羽鳥紘/木ノ下きの
このレビューはネタバレを含みます▼
太陽の無い国『ノイモンド王国』の王女「ヘルミーナ」は、
陽が差さず、植物も育たない祖国がどんどん疲弊していく事に心を痛めていた。
その窮状に救いを求めるため、
我が身を人質のように差し出して婚約を取り付けるための契約を成すため隣国に渡る。
隣国『グランツィア国』の太陽の王子と呼ばれる「ディートリヒ殿下」は、
噂とは程遠い人を寄せ付けない氷の心の持ち主で、
笑った顔を見たことが無いと言われるほど冷たく傲慢な態度だった。
主人公は『グランツィア国』の国王から
〝一年以内に王子の心を開く事ができれば婚約を認める〟と言い渡される。
歩み寄れない日々が続く中、「ノイモンド王国」の姫だけに受け継がれる
〝精霊や自然などの声を聞く事ができる不思議な力〟がキッカケで関係が少しだけ進展・・・という流れ。
〝魔法科学〟と王子が呼ぶ学問が、王女の不思議な力が、
融合する時、物語は大きく動くのでしょう。
救いの無い状況の中、主人公「ヘルミーナ王女」の前向きな態度とポジティブな言葉が、
段々と浸透していく様が唯一の希望です。
タイトル回収の物語の進展を見守りたいと思います。
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