このレビューはネタバレを含みます▼
メキシコの裏社会モノです。幼い頃に麻/薬/組織のボスに拾われ、長じてボスの片腕であり愛人として組織の中でのし上がってきた主人公のアベル。ボスが突然逮捕され組織が揺れる中、ボスの弟を名乗る男レナートが現れる。何を考えているのかわからない飄々としたレナートの真の目的はなんなのか? 誰も信じられない孤独を抱えて、喪失し、絶望し諦観してきた干からびたアベルの心に、レナートの言葉が浸みていきます。ドラマチックな展開に最後まで目が離せず、ドキドキしっぱなしでした。文句なしに面白いです。