複数の親子と愛憎が絡まり合う物語

ネタバレ

2025年10月8日

このレビューはネタバレを含みます▼ 衆議院議員の浮気調査を手掛ける探偵･黒瀬望海は､浮気相手をホテルのコンシェルジュ･白石律だと目星をつけます｡客のどんな要望にも応えてしまう白石は｢拒まない男」と呼ばれており､ひょんなことから今は時間外に黒瀬の助手を務めているのでした｡議員との関係を問いただしても白石は否定し､白石に好意を抱いていた黒瀬は売り言葉に買い言葉の勢いもあり白石と身体を重ねます｡議員の浮気調査をきっかけに黒瀬と白石の関係が深まり､さらにそれぞれの背景や過去が浮かび上がってきます｡白石のハードな親子関係は現在も継続しており､それが主人公を変えて『金色のいつか」に繋がります｡こちらの主人公は山吹富で､山吹はセ◯クス依存症でめちゃくちゃな目に遭ってしまいます｡そこに声をかけてきたのが探偵を名乗る村咲菖蒲です｡白石律の父親からの依頼を受けて律の恋人を調べようと､高校生の頃に律に恋していた山吹に節食してきたのでした｡律とは違う形の拒まない男・山吹が痛々しく､こちらも親との関係が人生に影を落としています｡ネタバレすると面白くないのであまり書けませんが､時系列的にも1冊目から続いていますので黒瀬×白石のその後も含めて今後の展開が楽しみです｡

違反を報告する

いいねしたユーザ1人

ツナマヨさん

(女性/40代) 総レビュー数：8件

レビューをシェアしよう！