成る程、確かにダークでした!





2025年10月9日
本編は表紙を含めて39頁。ラスト3頁が衝撃的!短編ですがキレイにまとまっています。
ヒロイン(マリー)は恋人(ケント)と婚約間近で、本来なら幸せいっぱいな時期である筈が腹ただしい日々。その訳は恋人が従妹(ミッシェル)を病弱だからと優先し過ぎるから。
落胆するヒロインに寄り添ったのはヒロインの幼馴染み(ユーリ)で、「妹みたいな幼馴染み」を大事にする相手には「弟みたいな幼馴染み」と過ごして見せれば、どんな気持ちになるか分からせられると提案、ヒロインがデートをドタキャンされる度に幼馴染みとのお出かけを重ねます。
恋人は、ある時ヒロインが幼馴染みと親しげにいるのを目撃し、ショックを受け、今のままではヒロインを失うと焦りますが…。
恋人(ケント)は優良物件なんですが、いかんせん、お人好しが過ぎて付け込まれる隙がある。優しいのですが、ちょっと短慮。従妹(ミッシェル)はまさに“腹黒”で“強欲”“性悪”でいいところが見当たりません。しかし残念ながら悪知恵の底が浅くて自滅します。
ヒロインはあくまで普通の常識を持ち合わせており、年頃に見合った幸せを願うお嬢さんです。そして幼馴染み(ユーリ)は将来を嘱望される天才魔法研究者で、その恵まれた頭脳を存分に活かします。
この物語の凄い点は、読了後の余韻。短編だからこそ余計に登場人物のその後とか、本当に幸せなのかとか、いろいろ考えさせられるところ。
恋人(ケント)は、いい人には違いないけれど、この先にも付け込まれる事がありそうだな~とか、そんな頼りない人と別れた方がヒロインは良いだろうな~とか。まあ恋人(ケント)の無神経さは度を越しており、ヒロインには合っていません。彼にはもっと目端がきいて、手綱をしっかり握れる怖めの女性に尻に敷かれる方が安全で幸せかと。
ヒロインは、真に腹黒だけど、それを微塵も見せずに隠し通せる人物に愛されて幸せになれそうです。細やかな気配りを先回りで施してくれ、女心を満足させてくれる配慮に感激すること度々でしょう。仕事も出来るであろうその人物は出世して、将来も安泰そうです。そしてその人物は、愛する女性の幸せな顔を見て至福を味わうタイプに見えました。まさに相思相愛。長い人生の大団円を勝手に予想しました。ぴりっと効いた味わいの短編でした。
ヒロイン(マリー)は恋人(ケント)と婚約間近で、本来なら幸せいっぱいな時期である筈が腹ただしい日々。その訳は恋人が従妹(ミッシェル)を病弱だからと優先し過ぎるから。
落胆するヒロインに寄り添ったのはヒロインの幼馴染み(ユーリ)で、「妹みたいな幼馴染み」を大事にする相手には「弟みたいな幼馴染み」と過ごして見せれば、どんな気持ちになるか分からせられると提案、ヒロインがデートをドタキャンされる度に幼馴染みとのお出かけを重ねます。
恋人は、ある時ヒロインが幼馴染みと親しげにいるのを目撃し、ショックを受け、今のままではヒロインを失うと焦りますが…。
恋人(ケント)は優良物件なんですが、いかんせん、お人好しが過ぎて付け込まれる隙がある。優しいのですが、ちょっと短慮。従妹(ミッシェル)はまさに“腹黒”で“強欲”“性悪”でいいところが見当たりません。しかし残念ながら悪知恵の底が浅くて自滅します。
ヒロインはあくまで普通の常識を持ち合わせており、年頃に見合った幸せを願うお嬢さんです。そして幼馴染み(ユーリ)は将来を嘱望される天才魔法研究者で、その恵まれた頭脳を存分に活かします。
この物語の凄い点は、読了後の余韻。短編だからこそ余計に登場人物のその後とか、本当に幸せなのかとか、いろいろ考えさせられるところ。
恋人(ケント)は、いい人には違いないけれど、この先にも付け込まれる事がありそうだな~とか、そんな頼りない人と別れた方がヒロインは良いだろうな~とか。まあ恋人(ケント)の無神経さは度を越しており、ヒロインには合っていません。彼にはもっと目端がきいて、手綱をしっかり握れる怖めの女性に尻に敷かれる方が安全で幸せかと。
ヒロインは、真に腹黒だけど、それを微塵も見せずに隠し通せる人物に愛されて幸せになれそうです。細やかな気配りを先回りで施してくれ、女心を満足させてくれる配慮に感激すること度々でしょう。仕事も出来るであろうその人物は出世して、将来も安泰そうです。そしてその人物は、愛する女性の幸せな顔を見て至福を味わうタイプに見えました。まさに相思相愛。長い人生の大団円を勝手に予想しました。ぴりっと効いた味わいの短編でした。

いいねしたユーザ5人